製品開発


当社のR&Dチームはイサベレンヒュッテにとってきわめて重要な部門です。“受け身でなく常に能動的”をモットーに、皆様に革新的な製品を提供してきたからこそ、今日のマーケットで世界のリーディングカンパニーとして認められているのです。
お客様の問い合わせにたいしては必ずその問題への追跡調査を実施し、一つ一つの要件を丁寧に確認していく中で新たな開発のヒントが得られます。驚くべき性能を誇る高品質の製品を開発することがとりもなおさず当社の基準であります。

製品開発の歴史


1889年 マンガニン®

電気工学における高精度抵抗器の製造には抵抗器にふさわしい材料と特殊な製造方法と工夫が要求されます。130年前、高い抵抗率、温度に影響されない抵抗、低い対銅熱起電力と経時安定性を有した合金を模索しました。単一素性金属では抵抗率が低く、温度係数が高いことから高精度抵抗器には不適切でした。1881年以降イサベレンヒュッテは銅マンガン合金にニッケルを含有しました。1889年、物理技術研究所(PTR)との共同研究により、特殊な銅―マンガンーニッケル合金としてマンガニン合金が世に出されました。これは抵抗器にふさわしい上記の要件を完全に満たしたものでした。それ以来、高精度測定用の抵抗器の材料としてこのマンガニンが使用されており、その威力を発揮しています。現在では標準的にワイヤ、バンド、フォイルタイプで市販されています。

1967年 ゼラニン®

イサベレンヒュッテはマンガニンの開発と製造に関しては80年以上の経験を有していますが、金属合金の分野においても同等の長い歴史があります。当社は信頼性の高い銅―マンガン合金のノウハウをもとに、より優れた温度係数と上記と同等の抵抗率を有する合金を開発しました。この合金は低抵抗用の合金としてマンガニンと同等の位置づけとなりました。当初の組成はゲルマニウムを含有しましたが(ゼラニン43)、現在は錫を含有したゼラニン30となっています。これは低抵抗の高精度抵抗器生産に要求される理想的な物理特性を有する合金です。現在、この合金の組成は銅、マンガン、錫(CuMn7Sn)です。
他の合金と比べゼラニンは-40~+120℃で著しく温度係数が向上します。この特性によりゼラニンは低抵抗高精度抵抗器の生産には理想的な材料とされています。

1978年 抵抗器部門を創設

Dr. Ullrich Hetzlerの指導のもとに高精度シャント抵抗器とパワーレジスタの一貫した開発、生産部門を設立しました。4端子シャント抵抗器(金属箔)を世界で初めて開発いたしました。

1979年 ISA-FLEX®

特定部位への伝熱を目的としたフレキシブルヒーターが使用されています。限定部位に特定の熱容量を分布したり、応答時間を短くするニーズがありました(低熱質量)。1979年以来、当社ではお客様仕様に基づきフォイルタイプのヒーターを開発しています。フレキシブルなヒーターのため様々な形状に対応できます。加熱断面が小さい場合(A≺ 1dm2)フォイルタイプのフレキシブルヒーターがコスト、品質面で抵抗線ヒーターより優れています。アプリケーション:高感度エレクトロニクス/メカニズム(現場作業)の焼戻し、光学系の結露回避、冷凍液解凍(製薬、バイオロジー)

1987年 世界初の低抵抗SMD抵抗器開発

世界で初めて10mOhm低抵抗SMD抵抗器を開発

1990年 自動車向け電流検出用抵抗器

ドイツハノーバーの展示会で初めて自動車向けアース線電流検出抵抗器(タイプQ;0.4mOhm)を紹介

1991年 イサウェルド® テクノロジー

複合材(銅‐マンガニン‐銅)で開発した抵抗器の特許を取得(イサウェルド技術)
大電流検出抵抗器の製品群で世界で初めてBVM抵抗器を開発

1992年 世界初1-mOhm SMDシャントを開発

競合会社の開発よりも10年先駆けて世界初の1-mOhm SMDシャント抵抗器を開発
ケーブルや車輌用送電線の大電流測定用100μOhm 抵抗器を初めて開発。
検出感度は増幅器で1mA

1993年 抵抗器

- 積算電力計とキロワットメーターにイサウェルドシャント(パワーメーターシャント)を世界で初めて採用
- パワーモジュール用に20ワットSMD抵抗器(PMB)を世界で初めて開発

1994年 抵抗器

- 500ワット高精度パワーレジスタを世界で初めて発売
- 小型高負荷用のイサプラン シャント チップ抵抗器SMxシリーズを発売

1995年 キロワットメータモジュール

キロワットメーターモジュール用に当社シャント抵抗器が世界で初めて採用となる

1998年 バッテリーマネージメント用センサーモジュール

100-μOhmシャント抵抗器を搭載したバッテリーマネージメント用のセンサーモジュールを開発
ミュンヘン開催の展示会“エレクトロニカ”でセンサーモジュールを紹介

2000年 ISA-ASIC

自動車向けバッテリーマネージメントデータ処理ICを世界で初めて開発 (
www.isa-asic.de)
3年後の2002年、ISA-ASICは市場に紹介され、現在では精密測定器(ISA-SCALE)として自動車向け以外にも多くのアプリケーションで使用される。

2003年 バッテリーマネージメント

顧客仕様にもとづいたバッテリーマネージメント用シャント抵抗器(50μ - 100 μOhm)の開発

2004年 同軸シャント抵抗器

大電流検出用2μΩ同軸シャント抵抗器を開発

2005年 高精度測定器

温度や抵抗値(μOhmメータ)を高精度に測定する計測器”ISA-SCALE”を開発(ISA-ASIC使用)

2007年 抵抗器と高精度測定

高精度でコストを抑えたシャント抵抗器VMxシリーズを発売
大電流キャリブレーション用電源(ICS)と大電流検出用センサーモジュール(IHC)を発売(高精度測定)
